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軍を押さえられるのは誰? 呉克烈の復権の背景は…
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(以下引用)
北朝鮮の権力は(1)軍、保安機関の武力(2)特権階級で占められる組織力(3)指導力の源泉としての秘密資金-の3つの力に象徴される。だが新体制が (1)~(3)をどう運用できるかは未知数。このため日韓の専門家の多くは「当面の短期は比較的安定、指導力が不明のため、中長期の行方は不透明」と分析 している。
しかし、北朝鮮軍出身の専門家は逆に「今夏から一周忌がもっとも不安定。この時期を乗り越えたら新体制は定着する可能性が高い」とみる。
「いま、人民軍の老幹部をはじめとする軍の要人たちが金正恩に90度も腰を曲げて従う理由は、過去、政権移行期の金正日がいかに反抗した軍人を処分、処 刑してきたのか彼らが知っているからだ。ただ金正恩の実力が甘ければ離反する。混乱は今夏から一周忌までに起きる可能性が高い」(前出の専門家)。
軍の動向にはナゾもある。
一時は張成沢氏とともに金正恩氏の後見人に有力視されながら、一昨年秋の人事で党の要職につかなかったため、処遇に関心が集まっていた軍の重鎮、呉克烈・国防副委員長がにわかに復権したのだ。
呉氏は故金日成主席の部下の息子で、幼いころは一時期、金総書記と兄弟のように育った側近。空軍出身で強硬派、党作戦部部長として特殊部隊を20年間率 いたほか、軍総参謀長も歴任。軍には金永春・人民武力相など呉人脈が太く存在しており、偽造通貨「スーパーノート」作戦の責任者ともされる。
その呉氏、金総書記死亡発表(12月19日)当日に発表された国家葬儀委員会(232人)名簿では序列29位だったが、翌日から始まった霊前追悼では序列が一気に16も上がって13位になった。
金正日時代に党、軍、秘密警察を動かしてきた4人組と呼ばれたのが呉克烈、張成沢、金永春、禹東則(国家安全保衛部第一副部長)だった。だが、世襲をめ ぐって現在の張氏と呉氏が補完関係なのか敵対関係なのかは、両説があって判然としないため、呉氏の復権の背景は不透明なのだ。
「軍を押さえるため、後見人の張成沢と金敬姫が呉克烈に配慮を示したのではないか」との観測も出ている。はやくも軍をめぐる権力闘争が始まっている可能性が指摘されている。